オラクル、パートナー向け新制度導入--企業買収による製品拡充へ対応

田中好伸(編集部)

2009-11-19 14:21

 日本オラクルは11月19日、パートナー企業向け制度「Oracle PartnerNetwork(OPN、英語)」を刷新し、新制度「Oracle PartnerNetwork Specialized(OPN Specialized、英語)」を2010年2月から導入すると発表した(日本語版は2010年2月以降を予定)。

 OPN Specializedは、データベース(DB)製品の支援を中核とした従来のパートナー制度から、これまでの企業買収で拡充されてきたミドルウェアやアプリケーション、インダストリー分野まで支援の範囲を拡大させたパートナー企業向けの新制度。

 新制度は、これまでの企業買収による製品ポートフォリオの拡充に柔軟に対応できることを念頭に、パートナー企業のオラクル製品を活用した専門性強化の支援、ユーザー企業の課題解決に最適なパートナー企業とオラクルソリューションの選択支援、オラクル製品に積極投資するパートナー企業のプロモーション支援――などを目的にしている。

 OPN Specializedでは、専門性強化を支援するためにオラクルの主力製品やインダストリー分野を中心に約30種類の専門領域カテゴリとして「Specialization」を新設。Specialization別の認定制度を導入する。パートナー企業はアプリケーション製品などの販売で、Specializationの取得が必要になる。

 Specializationは、ユーザー企業事例などのビジネス面と、オラクル製品やソリューションの専門家としてのコンピテンシ面で評価される。オラクルでは、パートナー企業のSpecialization取得を支援するために、技術者向けのトレーニングなどの支援を強化していくとしている。

 パートナー企業の専門領域とSpecializationの数に応じて(1)Silver(2)Gold(3)Platinum――という3つのパートナーレベルが設定される。

 Silverが取り扱える製品は、DBなどのテクノロジー製品のStandard EditionやStandard Edition Oneに限定され、Specializationは必要ない。GoldとPlatinumが取り扱える製品はテクノロジー製品を含むすべての製品になる。ただ、GoldはSpecializationの取得が4種類までで、Platinumは5種類以上のSpecializationを取得できる。

 OPN Specializedは、パートナー企業が取り扱う製品やソリューションの数にあわせて、さまざまな技術や資格を取得できる「Oracle University」の割引、技術者認定資格「ORACLE MASTER」受験チケットの無償配布などの特典を提供するとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  3. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

  4. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

  5. セキュリティ

    急増する工場システムへのサイバー攻撃、現場の課題を解消し実効性あるOTセキュリティを実現するには

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]