人気の高いスマートフォンBlackBerryのメーカーResearch in Motion(RIM)が発した警告によれば、ハッカーが悪意を持って作成したPDFファイルによって、BlackBerry Attachment Serviceをホスティングしている企業システムに侵入することができるという。
RIMはアドバイザリを公開し、PDF作成サービスに存在する複数のセキュリティホールを修正すると同時に、攻撃者はブービートラップの仕掛けられたPDFファイルを電子メールでBlackBerryユーザーに送るだけで、これらの問題を悪用することができると警告した。
この脆弱性は、BlackBerry Enterprise Serverに含まれるBlackBerry Attachment Serviceコンポーネントの一部バージョンのPDF作成サービスに存在する。
これらの脆弱性は、悪意を持った個人が特別に作成されたPDFファイルを含む電子メールサービスを送るだけで悪用することができる。このPDFファイルは、BlackBerry Enterprise Serverのユーザーアカウントと関連づけられているBlackBerryスマートフォン端末で閲覧のために開かれた場合、BlackBerry Enterprise ServerのBlackBerry Attachment Serviceをホストしているコンピュータ上でメモリ破壊を引き起こし、サービス妨害(DoS)の状態あるいは任意のコードの実行に繋がる可能性がある。
影響を受けるバージョンには、Microsoft Windows Serverのバージョン2003あるいは2008上で実行されているBlackBerry Enterprise Server 5.0.0、Microsoft Windows 2000上で実行されているBlackBerry Enterprise Server 5.0.0、BlackBerry Enterprise Server 4.1.3から4.1.7、およびBlackBerry Professional Software 4.1.4が含まれる。
パッチの適用手順については、このRIMのアドバイザリに掲載されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ