ヴイエムウェアは12月3日、中堅中小企業および支店、拠点などにおける仮想化導入を推進することを目的に、ライセンス体系、販売プロモーション、パートナー支援を強化すると発表した。
ライセンス体系については、「VMware vSphere 4 Essentials」で構築した環境の集中管理を可能にする「VMware vSphere Essentials for Retail and Branch Offices」(ROBOライセンス)を新たに提供する。
同社ではこれまで、物理サーバが20台未満の中小規模企業ユーザー向けに、「VMware vSphere 4 Essentials, Essentials Plus」というパッケージライセンスを提供しているが、新たなROBOライセンスにより、同等の価格でデータセンターから支店など、10カ所以上にわたる複数拠点をまたいだIT環境の集中管理が可能になる。小売業の店舗、支店や営業所に設置されたサーバなど、ITスタッフが配置できず物理的な統合が難しかったシステムについても、物理配置はそのままに、本社で仮想環境を統合管理することが可能になるとしている。
また、中堅中小企業向けの販売活動の強化も行う。中堅中小企業向けの特設ポータルサイトを設置し、設問に答えると最適なVMware製品のライセンスタイプやアドバイスを提示する「仮想化効果測定ツール」や、仮想化で統合、削減したサーバ台数によってどの程度の電力コストや温室効果ガスを削減できるかを表示できる「仮想化効果体感 簡易計算ツール“Virtualization Savings Calculator”」、各種ホワイトペーパーなどを提供する。
あわせて、2010年1月よりパートナー営業支援体制を強化する。同社製品の導入を検討する中堅中小規模企業の顧客に対して、ニーズに合った適切なパートナーを紹介し、ユーザーの導入や展開、パートナーの新規案件情報入手を支援していくとしている。