2009年末にうわさされた通り、Microsoftは「Office 2010」に、「Outlook」を含む「Professional Academic」エディションを追加することを公式に発表した。同社はまた、小売価格についても最新情報を明らかにしている。
Microsoftは米国時間1月5日、Office 2010のラインナップとして4種類のエディションを発表した。各エディションは以下のような内容となっている。
「Office Professional Academic」:小売店と大学の書店で販売される。「条件を満たす学生と教育者」向けで、「Word 2010」「Excel 2010」「PowerPoint 2010」「OneNote 2010」「Outlook 2010」「Publisher 2010」「Access 2010」「Office Web Apps」で構成される(Office Web Appsは、コンシューマー向けの無料のウェブ版Office)。価格は99ドル。
「Office Home and Student」:Word 2010、Excel 2010、PowerPoint 2010、OneNote 2010、Office Web Appsで構成される。一世帯あたり3台のPCで使用できるため、「Family Pack」的に運用することもできる。価格は箱売りが149ドルでプロダクトキーカードの場合は119ドル。
「Office Home and Business」:自宅で仕事をする人や小規模企業向けのエディションとMicrosoftは位置づけている。Word 2010、Excel 2010、PowerPoint 2010、OneNote 2010、Outlook 2010、Office Web Appsを含む。価格は、箱売りが279ドル、プロダクトキーカードは199ドル。
「Office Professional」:Word 2010、Excel 2010、PowerPoint 2010、OneNote 2010、Outlook 2010、Publisher 2010、Access 2010、Office Web Apps、それにプレミアムサポートが付く。価格は、箱売りが499ドル、プロダクトキーカードが349ドル。
同僚のZack Whittaker氏が2009年12月、Office 2010のパッケージボックスのリーク情報を基に書いていたように、新エディションのProfessional AcademicにOutlookが加わることは、学生にとっては大きな意味を持つだろう。Whittaker氏が記しているように、現行版のOffice Home and Studentは必ずしも大学生向けとはいえない。Whittaker氏は最新のブログにて、Professional Academicを利用できる学生の認定条件に関する詳細情報を報告している。
Microsoftが2009年夏に言及していたが、今回の発表で触れていないOffice 2010のエディションが2種類ある。「Professional Plus」と「Standard」だ。5日に発表されたエディションと価格情報は小売店で販売されるものだけで、ボリュームライセンスで提供されるものは入っていないようだ。念のため、MicrosoftにProfessional PlusとStandardの提供計画について問い合わせている。
アップデート:Professional PlusとStandardは引き続き計画にあるようだ。それだけでなく、「Microsoft Works」の置き換えとなる「Office Starter 2010 Edition」、OEMのみのエディションも用意するようだ。わたしの予想では、Office 2010のエディションは合計7種類となり、「Office 2007」の8種類から1種類少ないだけとなりそうだ。
アップデート2:ComputerWorldのGregg Keizer氏が報告しているように、MicrosoftはOffice 2010でアップグレード価格を設けない。Keizer氏の計算によると、プロダクトキーカード(アップグレード価格の代替のように見える)はアップグレード価格より割高のようだ。これは、無料のウェブベースの競合製品がOfficeに値引きが必要であることを暗示していることを考えると、意外な動きに見える。
アップグレード3:ZDNetのブログ仲間、Ed Bott氏も価格比較を公開している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ