ユニアデックスと日本ユニシスは1月21日、提供するSaaS型情報共有基盤「NeXtCommons」の新サービスとして、教員や学校関係者向けに簡単にウェブサイトを作成できるひな型(テンプレート)の無料提供を開始したと発表した。
無料提供されるテンプレートは「学校向け」と「教育委員会向け」の2つのタイプ。すぐに情報発信と共有が行えるよう、それぞれに必要な機能とデザインを標準搭載しているという。
学校向けでは、保護者の関心度が高い新型インフルエンザや光化学スモッグ情報へのリンク、不審者情報の書き込み、校内イベントや学校行事、保護者へのお知らせなどの情報を簡単に入力でき、小テスト機能を活用した簡易eラーニングも行えるとしている。
教育委員会向けでは、学校と教育委員会との間で、定型フォーマットを利用しての資料提出、各種資料や教材を共有できる。また、掲示板でのディスカッションなど学校間の情報共有、情報交換にも活用できるとしている。
NeXtCommonsは、あらかじめ用意された空欄に情報を入れるだけで簡単に学校のウェブサイトを作成でき、生徒と教師間の情報提供や共有、また保護者への情報公開などを容易にする基盤をSaaS形式で提供するサービス。月額1万5000円から利用できる。
各種学校や教育関連機関では、ウェブサイトの活用が重要視される一方で、サーバの導入や構築、運用の手間に加え、タイムリーな情報の更新などサイト運営は、悩みの種だという。新たに提供するテンプレートを利用することで、簡単な操作でウェブサイトを作成更新できるという。ユニアデックスが運用しており、安心して学校からの情報を発信できるとしている。
NextCommonsは、情報・システム研究機構の国立情報学研究所が開発、オープンソースソフトウェア(OSS)として公開されている情報共有基盤システム「NetCommons 2.0」が原型。これに、ユニアデックスが独自の機能を加え、簡単に学校のウェブサイトを作成でき、生徒と教師間の情報提供や共有、また保護者への情報公開などを容易にする基盤をSaaS形式のICTサービスとして2009年4月から提供している。