このところ、「Windows Mobile」に関連したニュースや憶測がメディアの見出しをにぎわしている。しかし、Microsoftの周囲で起こっていることはそれだけではない。詳細を報告できなかったことを以下にまとめてみた。
モバイル開発がMixのアジェンダに再登場:「Microsoft Mix 2010」カンファレンス運営者はWindows Mobile関連のセッションはないとした後、Windows Mobile関連のセッションを再度入れた。カンファレンス運営者は、Microsoftの代表者が次世代の「Windows Phone」向けのアプリケーションとゲームの両方の開発について話をするという貴重な情報も追加している。「Windows Mobile 6.6」「Windows Mobile 7.0」(あるいは「Pink」)と述べていない点が興味深い。
この情報は、Windows Mobile 7と「Silverlight」が開発者に具体的になにをもたらすのかはもちろん、「Visual Studio 2010」におけるモバイル開発サポートの追加など、さまざまなトピックスの可能性を開くものだ(以前報告したように、MicrosoftはVS 2010のベータ版でモバイル開発サポートを削除している)。
Windows Mobile開発者が売り上げを受け取っていないと苦情:Ars Technicaが報じているように、複数のWindows Mobile開発者が「Windows Marketplace for Mobile」でのアプリケーション販売で得られる70%の報酬をMicrosoftから受け取っていない、と苦情をもらしている。Microsoftの代表者はこれについて、いつ・どのようにして開発者に売り上げが支払われるのかが明確ではなかったため、と説明している。だとしても、Microsoftはこれ以上、Windows Mobileの評判を落とすことはできないはずだ。「Mobile World Congress」が来月に迫っているのだから。
「Windows Experience Pack」リリース:Experience Packは「Ultimate Extra」の類ではない(もし「Windows 7 Ultimate Extra」プログラム--わたしは支持者ではない--があれば、無料のExperience Packが含まれていたことだろう)。Experience Packは「Windows 7」「Windows Live Essentials」向けの無料のアドオン機能で、ユーザーはこれを使ってアバターや背景をカスタマイズできる。
欧州連合(EU)の独占禁止法当局がMicrosoftとYahooの提携に関する意見を求める:Reutersが、欧州委員会(EC)が「Microsoftの吸収は、Googleとの競合に有利になるか?」と題し、38の質問から成るドキュメントを確認したという。念のために書いておくが、MicrosoftとYahooの提携は「吸収」ではない。これは2009年夏に両社が発表した提携で、Yahooのさまざまなサービスで「Bing」が主要な検索エンジンとして採用され、YahooがMicrosoftのウェブサイトに掲載される広告を販売する、というものだ。ECはこのドキュメントを欧州内で配布、フィードバックを1月29日に回収し、2月19日までに提携を承認するかどうか回答を出すことになっている(この期日は延長する可能性がある)。
Microsoft、(AT&Tのために)TiVoを提訴:問題は、DVR(デジタルビデオレコーダー)特許がMicrosoftが「Mediaroom」のIPTVサービスで利用する技術を侵害するかしていないかだ。TiVoは2009年、テキサスの連邦地裁で、Mediaroom技術を土台にしたAT&TのIPTVサービス「U-Verse」システムについてAT&Tを訴えているが、TechFlashによると、これが発端となっているという。TechFlashでは、訴訟書類の全文を掲示している。
Bing、レシピサイトのインデックスを強化:Bingは料理/食品が関連したウェブサイトのインデックスを強化し、特定の材料を使った料理の発見を容易にし、表示を改善した。「ホタテ」「乾燥さくらんぼ」などと入力すると、左の画面にこれらを材料としたレシピが表示されるようになった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ