日立システムアンドサービスとブロケードコミュニケーションズ システムズは2月9日、米Brocade Communications Systemsが開発したデータ移行専用アプライアンス「Brocade Data Migration Manager」(Brocade DMM)を利用してブロックデータ移行プロジェクトを支援する「高速データ移行サービス」を共同で提供すると発表した。
高速データ移行サービスは、データ移行計画立案支援からデータ移行作業、完了レポート提出までをワンストップで提供する。同サービスに利用されるBrocade DMMは、Brocadeのファイバチャネルスイッチをベースに設計されており、ブロックデータ移行のためのコマンドを発行する「コピーエンジン」に専用の特定用途向けIC(ASIC)を搭載している。これにより、従来のサーバベースのデータ移行方式と比較し、多重コピー処理を効率的に実行できるという。
高速データ移行サービスは、ファイバチャネルインタフェースを持ったオープンストレージを対象にマルチベンダーのストレージをサポートする。実効移行速度は、毎時数百ギガバイト〜1テラバイト以上。データ移行専用アプライアンスは移行時のみ貸し出しするため、ユーザーが機器やソフトウェアを購入する必要はない。
日立システムでは、従来より提供してきたストレージ本体の設計や構築サービスなどとも連携を図りながら、スムーズに新ストレージへの移行を実現するサービスとして高速データ移行サービスを販売していくという。
高速データ移行サービスの提供開始日は2月10日より。価格は構成などによっても異なるが、2テラバイトのデータを2日間で移行した場合の参考価格が250万円からとなる。