マイクロソフトは2月23、24日の両日、東京台場のホテルグランパシフィックLE DAIBAで開発者向けイベント「Microsoft Tech・Days 2010」を開催している。
今年1月に正式にサービス開始となった「Windows Azure Platform」は、日本円での決済や日本語情報サイトといった準備も整い、いよいよ日本での本格展開が始まった。今回のTech・Daysは、このAzure Platformを日本の開発者に向けて正式に披露し、今後のビジネス展開に向けての支持を求めるものとなる。
初日となった23日午前の基調講演では、冒頭に米Microsoft、チーフソフトウェアアーキテクトのRay Ozzie氏がビデオメッセージを寄せ、「このイベントのメインテーマは『クラウドコンピューティング』である」ことを明言した。
「Windows Azureの原型はWindows Serverであり、SQL AzureはSQL Serverをもとにしている。自動で管理されるこれらの仮想ハードウェアやインスタンスの集合体に対し、開発者は、これまでオンプレミスな開発で培ってきた.NET Frameworkの開発ノウハウを活用できる」(Ozzie氏)
そして、マイクロソフトが考えるクラウド時代のコンピューティングモデルとしての「スリースクリーン+クラウド」に言及。携帯電話、PC、テレビといったユーザーとクラウドとを接続する「3種のスクリーン」が、クラウド上の無尽蔵なデータに接続されることで、どのような体験が可能になるかについて考えてほしいと述べ、さらに「ソフトウェア+サービスを享受できるWindows 7のクライアントとしての活用」「従来の資産を活用できるクラウドプラットフォームとしてのAzureの活用」を求めた。