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TIS、IaaS「Enterprise Ondemand Service」を7月から提供--2万2000円から

富永恭子(ロビンソン)

2010-03-15 21:37

 ITホールディングスグループのTISは3月15日、クラウドの利点である俊敏性や経済性に信頼性、柔軟性を加えた企業向けIaaS「TIS Enterprise Ondemand Service」を7月から提供開始することを発表した。

 Enterprise Ondemand Serviceを利用する企業は、個別開発された大規模なシステムからスモールスタートの小規模システムまで、ニーズや規模に応じて同サービスに加えて、TISの従来サービスであるシステム構築(SI)や運用サービスも自在に活用できるという。

 ウェブ上でサーバやストレージなどの高品質なインフラリソースをオンデマンドに利用しメンテナンスができるという。同サービスを活用することで利用企業はビジネス規模に応じたIT投資やビジネスのスピードアップを実現できるとしている。

 サーバやストレージ、ネットワークなどの要素技術がすべて仮想化されている。オンライン上での購入に加えて、利用中の仮想マシン状態の把握が可能だ。仮想マシンの監視、コントロールパネルからのボタン操作での起動や停止、バックアップなどの操作もユーザーがウェブ上で設定できる。

 対応するOSは、Linux系ではCentOS 5.3/5.4とRed Hat Enterprise Linux ES 4.7/AS 4.7/ES 4.8/AS 4.8/5.3/5.4。Windows系では、Windows 2003 Standard Edition(SE) SP2/R2 SE SP2/Enterprise Edition(EE) SP2/R2 EE SP2、Windows Server 2008 SE SP2/EE SP2。今後拡充する予定としている。基本ディスク容量は20GBで、10GB単位で追加できる。

 価格は標準メニューの「Compact」が2万2000円から、「Basic」は4万4000円から、「Advanced Premiere」は7万4000円からの提供となり、企業の求める品質、リソース容量や機能にあわせて選択できるとしている。

図 Enterprise Ondemand Serviceのメニュー構成
※クリックすると拡大画像が見られます

 Enterprise Ondemand Serviceは、個々のシステムや業務に特化した運用が可能な、高い柔軟性とインフラリソースを保証する信頼性を有しつつ、クラウドのメリットである俊敏性や経済性を実現するITインフラを提供し、企業ITシステムへの活用条件を満たしたIaaSとして設計されているという。

 企業システムでのクラウド利用のメリットを最大限に活用するために従来型の個別システムとクラウド環境を併用した形のハイブリッドなシステムの実現を支援するとしている。これまで培ってきた大規模システムのSIと運用実績やノウハウに基づいた技術とクラウド技術を組み合わせて、企業システムの最適化されたITインフラ構築を支援するとしている。

 TISは企業利用を前提とした場合のクラウドサービス選定について、信頼性や安定性に加えて、サービス提供事業者が保有するデータセンターの堅牢性や安全性、既存システムとのスムーズな連携、個別対応が可能な柔軟性の確保が導入の重要なポイントになると考えるとしている。

 同社は仮想化技術を活用し、2008年度から日本とオフショア拠点をネットワークで接続し仮想空間上で顧客のシステムを開発する取り組み(コード名「仮想プロジェクトルーム」)を通じて、クラウド環境への社内システム移行や稼動検証の実績を蓄積し、企業システムへのクラウド適用を進めてきたという。この経験をもと2009年度からEnterprise Ondemand Serviceの社内試行を開始し、現在では社内システムと開発環境をEnterprise Ondemand Serviceに移行、集約したとしている。

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