Microsoftは米国時間3月30日、Internet Explorerに対する累積アップデートを公開し、すでにマルウェアの攻撃で使用されている自動ダウンロード攻撃を可能にする脆弱性を含む、10件のセキュリティホールを修正した。
この緊急にレーティングされたアップデートMS10-018は、Microsoftの主力ブラウザの全バージョンでコード実行攻撃につながる可能性のあるセキュリティホールを修正しており、この対象には最新のInternet Explorer 8も含まれている。
このセキュリティ情報には次のように述べられている。
これらの脆弱性の中で最も深刻な脆弱性が悪用された場合、ユーザーがInternet Explorerを使用して特別に細工されたWebページを表示すると、リモートでコードが実行される可能性があります。コンピューターで、アカウントのユーザー権限を低く設定している場合、管理者ユーザー権限で実行しているユーザーよりもこの脆弱性の影響が少なくなると考えられます。
今回のパッチは、3週間も前から、のっとられたWindowsコンピュータにバックドアを作る標的型の自動ダウンロード攻撃が出回っていることを受けたものだ。
このバックドアは、侵入されたシステムで攻撃者が様々な機能の実行を可能にするもので、これにはファイルのアップロードとダウンロード、ファイルの実行、実行中のプロセスの終了が含まれる。
MSRCブログに掲載されていた以下の表は、10件の脆弱性とそれらのInternet Explorer 6、7、8における深刻度をまとめたものだ。
* CVE-2010-0806の脆弱性は、すでに攻撃で利用されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ