レッドハット、企業向けLinux最新版「Red Hat Enterprise Linux 5.5」を提供開始

ZDNet Japan Staff

2010-03-31 17:50

 レッドハットは3月31日、企業向けLinux OSの最新版「Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 5.5」を同日より提供開始すると発表した。

 RHEL 5.5は、同日発表されたIntelの「Nehalem-EX」や、3月29日に発表された「AMD Opteron 6000 Series」米国にて2月8日に発表された「IBM POWER7」などの最新のプロセッサをサポートする。これにより、最新プロセッサを搭載したサーバの性能やコストパフォーマンス、信頼性を引き出すことができるほか、仮想化機能と組み合わせることでより集約度の高いサーバ統合ができるとしている。

 またRHEL 5.5は、仮想マシンの共通APIである「libvirt」がサポートできるゲストの数を256以上に拡張するとともに、SR-IOV(Single Root I/O Virtualization)による10Gビットのネットワークカードをサポートし、大規模な仮想化環境への対応を強化した。これにより、以前より多くの仮想マシンを少ないサーバで実行できるという。

 さらに、Sambaがアップデートされたことで、RHEL 5.5は「Microsoft Windows 7」との相互運用性が向上した。今回のSambaの拡張では、Active Directoryのユーザーとグループのマッピングが改良されており、クロスプラットフォームでのファイルシステムの管理が簡素化されるという。

 RHELの製品ラインアップと価格は従来通りで、CPUソケット数と仮想化ゲストが無制限の「Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform」のサブスクリプション価格が1サーバあたり年間19万5000円から、2CPUソケットおよび4仮想化ゲストまでの「Red Hat Enterprise Linux」が年間9万6800円から、1CPUソケットまでの「Red Hat Enterprise Linux 5 Desktop」が25台あたり年間27万5000円から(いずれも税別)となる。すべての製品においてライセンスは無償で、テクニカルサポートと製品アップグレード、修正プログラムの提供が含まれた金額だ。サブスクリプションの有効期間内のRHELユーザーは、追加料金なしでRHEL 5.5にアップグレードできる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    ランサムウェア攻撃に狙われる医療機関、今すぐ実践すべきセキュリティ対策とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]