住商情報システム(SCS)は3月31日、クラウドビジネスにおける認証サービスに関し、米国シリコンバレーに拠点を置くArcot Systemsと戦略的な業務提携を開始したことを発表した。
Arcotは、クレジットカードのインターネット決済における本人認証サービス「3D Secure」の開発元として知られている。海外のみならず日本国内においても、多くのクレジットカード会社とその取引企業への導入実績があるという。
Arcotの「クラウド認証サービス」は、さまざまなベンダーがクラウド上に展開しているサービスの認証機能を、シングルサインオン機能を用いて統合する。また、ユーザーごとの利用状況に応じ、その振る舞いをもとにリスクを評価しアクセスを制御する「リスクベースの認証機能」を提供しており、2000年のサービス開始以来、世界で1万3000以上の企業や団体、5000万以上のユーザーに利用されているという。
クラウド認証サービスは、強固な認証機能や数千万規模のユーザーにサービスが提供可能な拡張性を持ち、クレジットカード認証における不正利用防止機能の実装から得た不正アクセス防止に関するノウハウが生かされたサービスだという。また、米国を拠点とした世界規模でのサービス提供体制が特徴で、SCSは同社の展開するクラウドビジネスにおいて同サービスが重要な役割を果たすと判断し、Arcotとの業務提携に至ったとしている。
今後、SCSはArcotとの提携により、SaaS、PaaSインテグレーションをはじめ、既存システムとのインテグレーションなどさまざまなクラウド導入支援サービスを提供していく予定だという。