日立ソフトウェアエンジニアリング(日立ソフト)は4月1日、地理情報システム(GIS)をSaaS型で提供する「GeoMation Netservice」を開始したことを発表した。定期的に更新する地図や航空写真、住所、スポット情報などの空間コンテツとそれを利用する機能、ユーザー企業が保有する業務情報を地図上に取り込む機能を提供する。
提供する空間コンテンツは、定期的にサーバ側で更新しており、ユーザー企業は地図データのメンテナンスが不要であり、導入期間が短い、安価に導入が可能などのメリットを挙げている。連携可能な主な地図コンテンツは、ゼンリンの「ZNET TOWN」、ゼンリンデータコムの「e-map」、ヤフーの「ProAtlas MapExpress」。全国約12万km2の50cm高解像度の航空写真を利用できる。
不動産物件検索サイトや顧客情報管理システム(CRM)、営業支援システム(SFA)、防災システム、施設管理などの利用を想定している。標準提供価格は月額従量制で5万2500円からとなっている。
GISは基盤データの整備に多くの時間や費用を投じる必要があり、地図情報と各種の業務情報との連携は有用性が認識されているにもかかわらず、導入は大規模な自治体や企業が中心で、小規模の業務システムへの適用が進んでいない状況だという。民間企業を中心にGISを業務で手軽に活用したいというニーズが高まっているとしており、手軽に地図データを利用できるSaaS型GISサービスとして提供を開始したとしている。