シトリックス・システムズ・ジャパンは4月1日、リモートオフィスやブランチオフィス向けのWAN最適化仮想アプライアンス「Citrix Branch Repeater VPX」と、あらゆる場所からアプリケーションへの安全なアクセスを実現するセキュアアクセス仮想アプライアンス「Citrix Access Gateway VPX」発表した。価格はオープン価格。
2つの新製品は、2009年に発表したアプリ配信高速化の仮想アプライアンス「Citrix NetScaler VPX」と同様に、ソフトベースの新しい仮想アプライアンスであり、ハイパーバイザ上で仮想マシンとして動作する。
Branch Repeater VPXは、物理的な設置スペースや電源容量に制約の多いブランチオフィスやリモートオフィス環境のもとで、ファイルサーバやプリントサーバと同じ物理サーバ上に導入できるという。また、データセンター側では必要に応じて迅速にプロビジョニングでき、同社は「ユーザーの需要増に機敏に対応できる」としている。
Access Gateway VPXは、専用ハードウェアの設置スペースとコスト、消費電力を抑えながら、SSL-VPNアクセスゲートウェイ機能を仮想サーバで実現できるという。
同社では「従来の物理アプライアンスは堅牢である反面、調達に時間を要し、ハードの設置作業や設置スペースなど、機敏性や柔軟性の点で最新のデータセンターやクラウド環境での利用が難しい場合があるが、シトリックスの仮想アプライアンスは、業界標準のハードウェアと仮想化インフラ上でアプライアンスの利便性と堅牢性を実現でき、ITサービスの経済性と機敏性を大きく改善することができる」としている。