NECは4月6日、文書やコンテンツを管理する「InfoFrame PROCENTER(インフォフレーム プロセンター)」において、新たにSaaS版の提供を開始すると発表した。新サービスは「InfoFrame Document Management Service(インフォフレーム ドキュメント マネジメント サービス)」という名称で、同日より販売活動を開始。4月14日にサービスを開始する。
InfoFrame PROCENTERは、情報の一元管理により内部統制強化と業務効率向上を実現する文書管理システム。企業の拠点やパートナー間での情報共有も可能で、国内、海外で7万名のユーザーがいるという。今回、SaaS型で提供することにより、ユーザーは初期導入コストを抑えつつ、利用期間に応じて迅速に文書管理システムの利用が行えるとしている。
新サービスは、NECのSaaS基盤サービスである「RIACUBE」上で提供され、顧客データは、NECのデータセンター内で管理される。データは、NECのデータセンター運用者も閲覧できない設定となっているほか、詳細な操作履歴の保存やアクセス権の設定を行う機能も提供し、安全性の高い文書管理が行えるようになっているとする。
また、同サービスでは標準で「ファイル自動削除機能」を提供する。ファイルの保管期限を設定し、期限の過ぎたファイルを自動で削除するもので、使用するディスク容量の増加を抑制できるという。
なお、従来から提供されていたパッケージ製品と同様に、Ajaxを活用した操作性の高いGUIに加え、ファイル名の命名規則などの設定や、文書のバージョン管理、最近アクセスしたファイル一覧や文書の活用度表示など、業務効率向上を実現する各種機能も提供しているとする。
サービスの利用価格は、ユーザーID数30、ディスク容量1Gバイト、最低契約期間6カ月の基本サービスが月額5万円。追加ユーザーIDは、1IDあたり月額1000円、追加ディスクは5Gバイトあたり月額3000円となっている。価格はいずれも税別。なお、30日間無料でサービスの利用が可能な試用環境が用意されている。無料トライアル時のデータはそのまま本番環境に移行できるほか、解約時にはデータを媒体に記録して送付するサービスも提供する。NECでは今後3年間で、7000ユーザーライセンスの販売を目指すという。