オージス総研とセールスフォース・ドットコム(セールスフォース)は、セールスフォースのクラウドアプリケーション「Salesforce CRM」およびクラウドアプリケーション開発基盤「Force.com」について、VAR(付加価値再販)契約を締結したと発表した。オージス総研は、セールスフォースにとって関西で唯一のVAR契約締結事業者となる。
オージス総研はクラウドインテグレーションサービスを展開しており、「サービスの導入、構築」「データ連携の基盤構築」「クラウド環境の構築、提供、利用支援」「運用管理、IT統制、リスク管理」といったサービスメニューを提供している。今回のセールスフォースとの契約は、このサービスを強化発展させるソリューションとして位置づけているという。
具体的には、オージス総研の強みであるオープンソースソフトウェア(OSS)をベースとした独自ソリューションやESBソフトウェア「Mule」、認証基盤「ThemiStruct」などを活用し、クラウドとオンプレミスを連携させたサービスを提供していく。また、既にSaaSで展開中の営業支援、フィールド支援サービス「ビジネスぐる地図」との連携や、オージス総研が自社利用システムとして、Force.com上で開発中の顧客請求業務支援システムの外販向け展開を進める予定という。
また、同ビジネスの推進体制として、2010年度に「セールスフォース・ドットコム認定コンサルタント」を14名、「セールスフォース・ドットコム認定上級デベロッパー」を6名、「セールスフォース・ドットコム認定セールス」を25名にそれぞれ増強していく計画だ。オージス総研では、大阪ガスのIT子会社としての地の利を生かし、関西エリアの顧客を中心として、関東エリアおよび全国に向けて展開していく予定としている。
オージス総研では、ライセンス販売およびForce.comによる開発受託等を含め、今年度で7000万円、2012年度までの3年間の累計で3億円強のビジネス規模を見込んでいる。