日本IBMは6月2日、ラックマウント型x86サーバの新製品「IBM System x3620 M3」を発表した。内蔵ストレージの最大容量は16テラバイトで、従来製品と比べ約1.7倍。最大容量搭載時の価格は従来の約65%で、価格ストレージ容量比が約2.5倍になるという。
IBM System x3620 M3は、IBMのラックマウント型x86サーバ製品の中では最大容量の16テラバイトのハードディスクが内蔵でき、ストレージ容量当たりの価格が最も低価格な製品だという。同社によれば、10〜16テラバイトのストレージが必要な場合、最大容量が9.6テラバイトの従来製品では、サーバ本体にストレージ拡張ユニットを取り付けなければならなかったが、この製品はすべて内蔵できるため、省スペース化を実現し、導入コストも削減することが可能だという。
同社は「今回の製品は、オンラインゲーム、携帯コンテンツの配信、ソーシャルネットワーク用など、動画配信などによりストレージ容量を多く必要とする業務はもちろん、企業の部門ファイルサーバやバックアップ用サーバなどに最適」としている。
この製品の最小構成は、Intel Xeon E5507(2.26GHz)1基、メモリ4Gバイト、ServeRAID-M1015(RAID 0,1,10機能付き)。2テラバイトの3.5型ホットスワップハードディスクを最大8台搭載可能。最小構成での価格は36万円(税別、ハードディスク未搭載)。6月16日から出荷を開始する。