「携帯電話でのインターネット利用は世界中で増え続けている」と言われるが、一体どれほどのものであろうか――CNET Japanの連載では、検索データを元にこの事実を紹介してきた。
携帯電話でのインターネット利用が増えるということは、サイトの運営者の視点で見れば、より多くの人に自分たちのサイトに訪れてもらう、新たなメディアができたということになる。
しかし一方で、これほど大きな可能性を持ちながら「そのサイトを訪れるユーザーを把握しているか」と聞かれると、答えに窮してしまうサイト運営者の方も多いのではないだろうか。そこで活躍するのがアクセス解析である。今回はGoogleが2月に公開した「Google Analytics モバイルサイト版(モバイル Analytics)」と「Google AdSense(AdSense)」を利用したアクセス解析の方法について、実際の利用者からのフィードバックをもとにご紹介する。
モバイルサイトの活用方法--ウェディング情報サイトの最適化
A社はさまざまなサイトを持つ中規模のメディア企業である。運営するサイトは多岐にわたるが、その中の1つとして、結婚、ウェディング情報サイトをPCとモバイルで運用している。
ウェディング会場紹介ページまでユーザーにたどり着いてもらうことがサイトの目的だが、実際にどのようにユーザーが動いているのかがわからない。そこでA社では、Google Analyticsでユーザーの動きを数値化し、その動線を把握することにした。