スミセイ情報システムとNECは7月23日、金融機関向けクラウドサービス事業で協業し、その第1弾として、住友生命保険(住友生命)に対し資産運用システムをクラウドサービスとして提供すると発表した。住友生命における本サービスの利用開始は、2011年9月を予定している。
スミセイ情報システムは、これまで住友生命の持つ資産運用システムの開発、運用、管理を行ってきており、金融業界で培ったノウハウと金融ソリューションを持つ。一方のNECは、データセンターやクラウドサービス関連の技術と実績を持っている。両社が協業で提供するクラウドサービスを利用することで、住友生命はシステム基盤を自社内で持つ必要がなくなり、同システムにかかるコスト(TCO)を5年間で約40%削減できると見込んでいる。
今回のサービスを提供するNECのデータセンターは、免震、耐震構造や複数センター間でのバックアップ体制など災害対策、事業継続(BC)対策、厳重な入退出管理、統合運用監視、情報セキュリティ対応、金融系システムのガイドラインであるFISC安全対策基準にも準拠した強固なインフラであるという。また、データセンター内に、信頼性の高いSI技術を用いたクラウドサービス基盤を構築しており、安心、安全なクラウドサービスを提供できるとしている。今後、スミセイ情報システムとNECでは、各々の強みを活かし、様々な金融機関にクラウドサービスを提供していくという。