UbuntuはLinuxの初心者向けディストリビューションとして広く認知されているため、巷で紹介されているUbuntuのティップスのほとんども初心者向けのものとなっている。本記事では、Ubuntuのエクスペリエンスをさらに向上させる洗練されたティップスをいくつか紹介する。
Ubuntuは、巷では初心者ユーザー向けのLinuxディストリビューションだと考えられているようである。このディストリビューションが初心者ユーザーにとって理想的なものであるというのは真実だが、対象としているユーザーは初心者だけではない。実際のところ、Ubuntuはあらゆるレベルのユーザーにとって最適なものとなっているのである。
Ubuntuに関するティップスのほとんどは初心者ユーザー向けのものとなっているため、本記事ではもう少しレベルを上げ、Ubuntuのパワーユーザー向けのティップスを紹介することにした。これらのティップスは、熟達レベルや適用範囲に差があるものの、すべてはUbuntu Linuxのエクスペリエンスを向上させるものとなっている。
#1:起動時間を短縮する
プロファイルを取得することで、Ubuntuの起動プロセスを最適化できるということをご存じだろうか?このツールはUbuntu 6.04から利用可能になっており、10.04における高速化に伴い、起動時間を驚くほど短縮できるようになっている。このツールを使用するには/etc/default/grubファイルの以下の行を編集する。
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash"
この行を以下のように変更してほしい。
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash profile"
次に、以下のコマンドを発行する。
sudo update-grub2
この後、マシンの再起動を行う。次回の起動では、プロファイル作業が行われることになるため、今までの起動よりも少し時間がかかるはずだ。起動が完了したら、grubファイルから「profile」オプションを削除し(つまり、先ほど編集した内容を元に戻す)、「update-grub2」コマンドをもう一度発行する。これで次回以降はずっと高速に起動するはずだ。
#2:キーボードショートカットを用いてアプリケーションを起動する
キーボードから手を離すことで、コンピューティングの効率が低下する。優れたプログラマーであれば、そう主張するはずだ。そして、キーボードからできる限り手を離さないようにするには、キーボードショートカットの活用が必須となる。GNOMEデスクトップでショートカットを作成するには、懐かしのgconf-editorを使用することになる。このツールをオープンし、左側のペインから[apps]−[metacity]−[global_keybindings]を選択する。ここで12個のrun_command_X(Xには1から12までの数値を指定することができる)を編集することで、お気に入りのアプリケーションやコマンドを起動することができるようになる。