リアルコムとビジネス・プロダクティビティ研究会(BP研究会)は8月27日、部門およびグループレベルでの「Microsoft Office SharePoint Server (SharePoint)」活用のカギとなる簡易アプリケーション(ミニアプリ)群の開発を行っていくことを発表した。開発に先立ち、両社は企業事例の調査を実施。その調査結果を元に今後新たなミニアプリを開発し、展開していくという。
BP研究会は、リアルコムが主宰するSharePointの活用に関するユーザー企業の研究会。ベンチマーキング活動を通じて、SharePointユーザーに共通のテーマとそれに対応するGSP(Good SharePoint Practice)を提示し、SharePointユーザーが使いこなしの改善に取り組む際のヒントを提供していくことを目指しているという。
SharePointは、「ポータル」「コラボレーション」といった機能とともにアプリケーション開発基盤としての機能も持っており、設定レベルでワークフローや帳票などの入出力フォームを伴ったアプリケーションを実装することができる。しかし、利用する現場ユーザーにとってはやや難易度が高く、情報システム部門やシステム開発会社の支援を受けずに現場レベルでSharePointミニアプリを開発し活用している例は多くないのが実情だったという。これに対してリアルコムとBP研究会では、会員各社の現在のミニアプリ活用事例を調査し、「ユーザーにとって現実的な設定レベル」を見極めたうえで、その範囲に限定したミニアプリ群を開発していくこととを決定したとしている。
調査の結果によれば、ミニアプリはSharePoint標準機能の範囲で実装可能なものも多く、また「SharePoint Designer」や「Nintex Workflow」などのアドオンツールを利用すると比較的簡易な設定だけで十分に利用価値が高いものが作れると結論づけている。また今後開発するミニアプリは、BP研究会参加企業に試用され、そのフィードバックを活かしつつ改良が加えられる予定だ。