日立情報システムズ、中小規模企業向けクラウドサービス「Dougubako」を提供開始

富永恭子(ロビンソン)

2010-08-30 19:38

 日立情報システムズ(日立情報)は8月30日、中小規模企業(SMB)向けに、業務アプリケーションを月額料金で提供するクラウドサービス「Dougubako」を同日より提供開始することを発表した。

 Dougubakoは、業務アプリケーションを、日立情報のデータセンターからネットワークを通じて利用できるクラウド型のサービス。インターネットに接続可能なノートパソコンやデスクトップパソコンなどで利用できる。既にラインアップされているアプリケーションのほか、ユーザーが利用したいアプリケーションを追加することも可能。また、利用するアプリケーション間のデータ連携機能も標準装備されているため、アプリケーションごとのデータの入力をすることなく一貫したデータ管理ができる。さらに、作成したデータは「データ金庫」で安全に保管するため、万が一利用しているパソコンなどが壊れた場合にもデータの消失を防ぐことができる。また、専用のサポートデスク、15日間の無料トライアルも用意している。

 これによりユーザーは、高額な購入費用を必要とすることなく、業務アプリケーションを安価に利用できる。またアプリケーションのバージョンアップやデータの管理、セキュリティ対策などは全て標準サービスとして提供されるため、IT資産管理に煩わされることなく、本業に集中することができるとしている。

 日立情報は今後、DougubakoをSMBのITインフラ構築やコンサルティングを行うSIerや会計事務所、地域ITコーディネーター、ソフトウェアベンダーなど、SMBを顧客にもつ企業の商材として提供し、拡販を図るとしている。また、Appleの「iPad」への対応も予定しているという。

 Dougubakoの提供価格は、「経理・事務利用」で初期費用が2万1000円、月額利用料は2万1000円からで、Microsoft Office 2007 Standard Edition、弥生会計10、弥生給与10、データ連携機能、データ金庫機能が搭載されている。「管工事・建設業工事原価計算業務利用」は、初期費用が2万1000円、月額利用料が1万9950円からで、Microsoft Office 2007 Standard Edition、レッツ原価管理Go フルシステム、データ連携機能、データ金庫機能が搭載されている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]