日立情報システムズ(日立情報)は8月30日、中小規模企業(SMB)向けに、業務アプリケーションを月額料金で提供するクラウドサービス「Dougubako」を同日より提供開始することを発表した。
Dougubakoは、業務アプリケーションを、日立情報のデータセンターからネットワークを通じて利用できるクラウド型のサービス。インターネットに接続可能なノートパソコンやデスクトップパソコンなどで利用できる。既にラインアップされているアプリケーションのほか、ユーザーが利用したいアプリケーションを追加することも可能。また、利用するアプリケーション間のデータ連携機能も標準装備されているため、アプリケーションごとのデータの入力をすることなく一貫したデータ管理ができる。さらに、作成したデータは「データ金庫」で安全に保管するため、万が一利用しているパソコンなどが壊れた場合にもデータの消失を防ぐことができる。また、専用のサポートデスク、15日間の無料トライアルも用意している。
これによりユーザーは、高額な購入費用を必要とすることなく、業務アプリケーションを安価に利用できる。またアプリケーションのバージョンアップやデータの管理、セキュリティ対策などは全て標準サービスとして提供されるため、IT資産管理に煩わされることなく、本業に集中することができるとしている。
日立情報は今後、DougubakoをSMBのITインフラ構築やコンサルティングを行うSIerや会計事務所、地域ITコーディネーター、ソフトウェアベンダーなど、SMBを顧客にもつ企業の商材として提供し、拡販を図るとしている。また、Appleの「iPad」への対応も予定しているという。
Dougubakoの提供価格は、「経理・事務利用」で初期費用が2万1000円、月額利用料は2万1000円からで、Microsoft Office 2007 Standard Edition、弥生会計10、弥生給与10、データ連携機能、データ金庫機能が搭載されている。「管工事・建設業工事原価計算業務利用」は、初期費用が2万1000円、月額利用料が1万9950円からで、Microsoft Office 2007 Standard Edition、レッツ原価管理Go フルシステム、データ連携機能、データ金庫機能が搭載されている。