サイベースは10月14日、データウェアハウス(DWH)用データベース(DB)の最新版「Sybase IQ 15.2」を、同日より出荷開始すると発表した。同製品は、大量データの保存および高速な分析を実現するデータベースとしての導入実績を持つ。
最新版となる「Sybase IQ 15.2」では、ウェブアプリケーションのバックエンドシステムとして親和性の高い分析環境を実現しているという。強化点としては、Python、Perl、PHP、ADO.net、OLEDBといったプログラミング言語へのサポートが拡張された。開発者は、迅速にプロトタイプモデルの開発およびテストが可能となり、分析アプリケーションのウェブへの展開が容易になるとしている。
また、異種DB間でのデータ移動を行う「Sybase Replication Server」と組み合わせて「リアルタイムローディング」を行うことで、様々な情報への迅速なアクセスと分析が可能となるほか、データの移動や制限によって利用できなかったデータソースに、即座にアクセスできる「クエリ連携」機能が追加された。
今回のバージョンより、各種オプションが利用可能な「Enterprise Edition」においては、物理マシン上にある複数CPUの一部分に対してライセンスを行う「サブキャパシティ・ライセンス」が適用される。これにより、コア単位でのライセンス利用が可能となった。
価格は従来バージョンから変更はない。Sybase IQ Enterprise Edition(全プラットフォーム共通)が1コア当たり1008万円。マルチコア・スケーリング導入後の価格は、Solaris(SPARC)、IBM AIX、HP-UX、Linux on Powerが1コア当たり756万円。Windows、Linux(on Power以外), Solaris(UltraSPARC T、x64)が1コア当たり504万円。Sybase IQ Small Business Editionが1CPU当たり840万円より。価格はいずれも税別となる。
Sybase IQ Small Business Editionについては、11月1日から2011年3月18日までの期間、特定の利用条件においてライセンスおよびサポート価格を64%割引するキャンペーンを実施する。条件等、キャンペーンの詳細については、同社サイトを参照のこと。