ニッセンは、マーケティングキャンペーンの高度化のため、SAS Institute Japan(SAS)の顧客管理およびマーケティング分析ソリューション「SAS Campaign Management」を採用し、2010年12月より稼働開始した。1月19日、SASが発表した。これにより、マーケティングのPDCAサイクルを包括的に支援するとしている。
ニッセンでは、個々の顧客のニーズを踏まえたきめ細やかなコミュニケーションを強化していくため、マーケティングキャンペーンの実施から効果検証までのサイクルのさらなる効率化を図ることが課題だったという。具体的には、キャンペーンのターゲットリスト作成に一部専門スキルが必要であり、柔軟なキャンペーン設計や効果検証が困難であること、また、そのため作業自体が属人的になり、PDCAサイクルのスピードが一部の担当者のリソースに依存するといった点だ。検討の結果ニッセンは、多数の導入実績を持つSAS Campaign Managementの採用を決定したとしている。
SAS Campaign Managementは、キャンペーン管理業務を円滑に実践していくための支援機能を包括的に提供するソリューション。マーケティングのPDCAサイクルを高度化するプラットフォームを提供するという。具体的には、多様なデータソースにアクセスしデータを統合することで、キャンペーンのターゲットリスト抽出を効率化する。また、直観的に操作できるGUIベースのキャンペーン管理機能、キャンペーン履歴の一元管理、キャンペーンの自動化および効果検証などの機能が備わっているという。
ニッセンでは、SAS Campaign Managementの導入により、顧客動向を効果的に把握し、個別のプロモーションチャネルおけるミスコミュニケーションを改善することで、より有益な顧客との関係構築を実現していくとともに、マーケティングROIの大幅な向上を見込んでいる。将来的には、ダイレクトメール、電子メール、カタログ、電話、ハガキなど多岐にわたるコンタクトチャネルの実行履歴を統合的に管理し、顧客個々のニーズに合わせより細分化されたセグメント単位のプロモーションを、より高密度に展開していく考えだという。
SASは今後も、マーケティング分析ソリューションの提供を通じて、ニッセンにおけるマーケティングキャンペーンの高度化を支援していくという。