富士通の企業向けPCに「SAP Crystal Reports」試用版をバンドル--クラウド連携機能も

ZDNet Japan Staff

2011-01-25 15:31

 SAPジャパンは1月25日、SAPのBI(ビジネスインテリジェンス)製品「SAP Crystal Reports」を富士通の法人向けノートPCにプリインストールするためのOEM契約を富士通と締結したと発表した。PCバンドル用製品ライセンスのOEM供給は、SAPにとって世界で初めての協業形態になるという。

 富士通は、法人向けPC「LIFEBOOK」および「ESPRIMO」の全シリーズに、富士通PC用にカスタマイズされたSAP Crystal Reportsの試用版をプリインストールして出荷する。PCにバンドルされたCrystal Reportsは30日間の試用期間中、無償で全機能を利用できる。使用期間終了後は、製品ライセンスを購入することで継続して利用できる。アップグレードは、専用サイトにアクセスすることで申し込め、通常より20%安く提供されるという。

 レポーティングツールのSAP Crystal Reportsは、Microsoft Office Excel、Salesforce、ODBC、SOAP、SAP ERP等のデータソースに直接接続するAPIを搭載。データソースから引き出した情報からGUIを使って容易にレポートを作成できるとする。また、富士通のPCに標準搭載されるSAP Crystal Reports試用版には、富士通が運営しているクラウド型BIサービスであるSAP BusinessObjects BI OnDemandとの連携機能が追加されており、エンドユーザーはクラウド上のデータをPCで分析したり、PCで作成したレポートをクラウドにアップロードしたりといった連携を行えるという。

 今後、富士通のSAP BI OnDemandのサイトより、SAP Crystal Reportsのレポートテンプレートを提供する予定としている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    量子コンピューターの実用化がもたらす脅威とは?既存の暗号資産を守る“4つのステップ”を徹底解説

  2. セキュリティ

    攻撃者がクラウドを標的にする仕組みとは? CrowdStrikeのレポートから考察する

  3. 経営

    「作って終わり」のマニュアルを「活用される」マニュアルにするためには?

  4. セキュリティ

    脱「PPAP」で考える、重要なファイルを安全に送付・共有する最適解とは?

  5. コミュニケーション

    Slack 導入事例集 2023:伊藤忠テクノソリューションズはいかに営業チームを1つにまとめたのか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]