SAPジャパンは1月25日、SAPのBI(ビジネスインテリジェンス)製品「SAP Crystal Reports」を富士通の法人向けノートPCにプリインストールするためのOEM契約を富士通と締結したと発表した。PCバンドル用製品ライセンスのOEM供給は、SAPにとって世界で初めての協業形態になるという。
富士通は、法人向けPC「LIFEBOOK」および「ESPRIMO」の全シリーズに、富士通PC用にカスタマイズされたSAP Crystal Reportsの試用版をプリインストールして出荷する。PCにバンドルされたCrystal Reportsは30日間の試用期間中、無償で全機能を利用できる。使用期間終了後は、製品ライセンスを購入することで継続して利用できる。アップグレードは、専用サイトにアクセスすることで申し込め、通常より20%安く提供されるという。
レポーティングツールのSAP Crystal Reportsは、Microsoft Office Excel、Salesforce、ODBC、SOAP、SAP ERP等のデータソースに直接接続するAPIを搭載。データソースから引き出した情報からGUIを使って容易にレポートを作成できるとする。また、富士通のPCに標準搭載されるSAP Crystal Reports試用版には、富士通が運営しているクラウド型BIサービスであるSAP BusinessObjects BI OnDemandとの連携機能が追加されており、エンドユーザーはクラウド上のデータをPCで分析したり、PCで作成したレポートをクラウドにアップロードしたりといった連携を行えるという。
今後、富士通のSAP BI OnDemandのサイトより、SAP Crystal Reportsのレポートテンプレートを提供する予定としている。