日立情報システムズ(日立情報)は2月7日、キヤノンMJ ITグループのエス・エス・ジェイ(SSJ)による経営基盤ソリューション「SuperStream-NX(NX)」のSaaS提供を開始すると発表した。提供開始日は2月28日。
NXは、2009年より販売しているSuperStreamの最新版で、会計、人事および給与など、企業のバックオフィスの中核業務の最適化を実現する経営基盤ソリューション。今後、IFRSにも順次対応する予定という。今回、このNXの機能を月額で利用できるSaaSを、日立情報のIFRSソリューションの一環として提供する。
同サービスでは、1つのソフトウェアバージョンで複数企業にサービスを提供できるマルチテナント方式を採用。ウェブブラウザだけでサービスを利用できるため、ユーザー側にはシステム専門の人員が不要になるという。同社の試算によれば、従来の導入型パッケージと比較して、一般会計モジュール(ノンカスタマイズ)、3ユーザー利用を前提に5年間利用した場合、コストを約30%削減できるという。
日立情報では同サービスについて、30日間の無料試用期間を提供する。加えて、現在使用中の会計システムからのシステム移行サービス、販売管理システムなどNXの周辺システムとのアプリケーション連携、プライベートクラウドによるシステム構築なども要望に合わせて提供するとしている。
今後は、海外展開を図るユーザー向けの英語版、中国語版への対応や連結会計システム等、他のSaaS型会計サービスとの連携なども計画しているという。日立情報では、SuperStream-NXのSaaSについて、3年間で100社以上への提供を目指す。