日立情報、会計システム「SuperStream-NX」をSaaSで提供

富永恭子(ロビンソン)

2011-02-07 19:32

 日立情報システムズ(日立情報)は2月7日、キヤノンMJ ITグループのエス・エス・ジェイ(SSJ)による経営基盤ソリューション「SuperStream-NX(NX)」のSaaS提供を開始すると発表した。提供開始日は2月28日。

 NXは、2009年より販売しているSuperStreamの最新版で、会計、人事および給与など、企業のバックオフィスの中核業務の最適化を実現する経営基盤ソリューション。今後、IFRSにも順次対応する予定という。今回、このNXの機能を月額で利用できるSaaSを、日立情報のIFRSソリューションの一環として提供する。

 同サービスでは、1つのソフトウェアバージョンで複数企業にサービスを提供できるマルチテナント方式を採用。ウェブブラウザだけでサービスを利用できるため、ユーザー側にはシステム専門の人員が不要になるという。同社の試算によれば、従来の導入型パッケージと比較して、一般会計モジュール(ノンカスタマイズ)、3ユーザー利用を前提に5年間利用した場合、コストを約30%削減できるという。

 日立情報では同サービスについて、30日間の無料試用期間を提供する。加えて、現在使用中の会計システムからのシステム移行サービス、販売管理システムなどNXの周辺システムとのアプリケーション連携、プライベートクラウドによるシステム構築なども要望に合わせて提供するとしている。

 今後は、海外展開を図るユーザー向けの英語版、中国語版への対応や連結会計システム等、他のSaaS型会計サービスとの連携なども計画しているという。日立情報では、SuperStream-NXのSaaSについて、3年間で100社以上への提供を目指す。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]