インターネットデータセンター(iDC)事業を運営するさくらインターネットは、現在構築計画を進めている新規のクラウドサービスのネットワーク基盤に10ギガビットイーサネット(GbE)スイッチ「Brocade VDX 6720」を採用した。同製品を提供するブロケード コミュニケーションズ システムズが6月1日に発表した。
さくらインターネットはiDC事業を中心にコロケーションやホスティングを提供している。クラウド需要に対応するため、現在、新しいクラウドサービスの構築計画を進めている。新しいクラウドサービスを立ち上げる際に、ユーザー企業の仮想マシン間の通信を柔軟にするため、10GbEポートを収容でき、拡張性の高いL2ネットワークを構築する必要があるとしている。
さくらインターネットは、収容ポート数や筐体サイズ、性能面を重視して、複数のスイッチを比較、検討している。その結果としてVDX 6720の採用に至っている。VDX 6720の60ポートモデルは、2Uサイズながら10GbEのポートが60あり、高いポート密度を実現していることが採用ポイントになったと説明している。
VDX 6720は、「Brocade Virtual Cluster Switching(VCS)」と呼ばれる技術を搭載している。VCSは、データセンターのスループットを最大化して、仮想化されたサーバのスケーラビリティを向上させ、仮想マシン(VM)に対する管理性を向上させられるという。VDX 6720には仮想リンクアグリゲーション機能である「vLAG」も搭載されており、この機能を活用することで、シンプルな冗長設計で拡張性の高いネットワークを構築できることも評価されているとしている。
VDX 6720の導入事例はアイネットに続いて2件目になる。
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