
これは、メリーランド州フォートミードにある国立暗号博物館に展示されているドイツ軍の暗号機Tunnyだ。暗号タイプライターであるTunnyには暗号化機能と解読機能があり、オペレーターが平文をタイプすると暗号文が出てくるようになっていた。このマシンは大量のテキストを高速で処理できる。同マシンの初期バージョンはSwordfishと呼ばれており、それを知った米国人や英国人はバージョンごとにさまざまな魚のニックネームをつけていた(訳注:英国でつけられたTunnyというニックネームは、マグロを意味する)。
これはドイツの会社Lorenzが製作したSchlusselzusatz 40(SZ40)で、ドイツ陸軍が重要な通信に使っていたものだ。国立暗号博物館の説明によると、同マシンは「メッセージの暗号化および復号化がオンラインででき、大量のトラフィックを高速に処理できた。Tunnyは暗号化と復号化の処理をホイールに依存していたが、Enigmaとは異なり文字を置き換えるのではなく、電気的に生成された通常の電報送信に使われる『ボーコード』の要素を暗号化していた」とのことだ。
提供:Daniel Terdiman/CNET