仮想マシンインスタンスのアフィニティルール
Nimbula Directorでは、複数のインスタンスを展開する際に「同一ノード(クラスタ)上で稼働する」、「異なるノード(クラスタ)上で稼働する」といったアフィニティルールを設定して展開することが可能です。
アプリケーションサーバとデータベースサーバのようにサーバ間での通信が頻繁に行われるサーバは「同一ノード上で稼働する」ルールを利用し、プライマリサーバとセカンダリサーバの役割を持つサーバは同一ノード上で稼働しては可用性が担保できないため「異なるノード上で稼働する」ルールを利用することができます。
nimbula-apiコマンドを使ったCLI管理
Nimbula Directorでは効率的な運用を実現するために、APIだけでなくいくつかのCLIインターフェースを利用した管理が提供されています。管理者はこれらを利用することで、Webインターフェースを利用することなく大量の仮想マシンインスタンスの展開や、テナントの作成といった処理をコマンドやスクリプトから実行することが可能となります。
例1:仮想マシンインスタンスの展開(Quick launch)の書式とコマンド例
nimbula-api launch simple -u /acme/administrator
# nimbula-api -u /acme/administrator launch simple /nimbula/public/lucid64 small 1
例2:仮想マシンインスタンスの展開(JSON連携)の書式とコマンド例
nimbula-api launch
# nimbula-api -u /acme/administrator launch getstarted_launchplan.json
例3:仮想マシンインスタンスのSnapshot取得の書式
nimbula-api add snapshot[--name] [--machineimage] [--state] [--account] [--site]
Amazon EC2連携
Nimbula Directorでは現在、パブリッククラウドとの連携としてAmazonが提供するEC2サービスとの連携が可能です。現在のバージョンではWebインターフェースからは実行することができず、先述のCLIを使って連携を行います。
Nimbula DirectorのマシンイメージとしてEC2のAMIを登録し、Nimbula DirectorのインスタンスとしてEC2上にインスタンスを作成することが可能です。
またNimbula DirectorではEC2で提供されているec2-bundle相当のコマンド「nimbula-bundle」が提供されており、EC2で利用しているAMIをNimbula Director上にインポートすることが可能です。