クラウド活用には技術やメニューの周知が必要
オブザーバーとして同席したノークリサーチのシニアアナリスト 岩上由高氏は「非常に興味深い交流会だった」と切り出し、交流会での議論を3つのポイントでまとめた。
1つ目は、ユーザー企業はクラウドをSaaSとほぼイコールとしてとらえられており、同じくクラウドはロストコントロールであるというイメージが強いということだ。
ノークリサーチのシニアアナリスト 岩上由高氏
2つ目はクラウドのセキュリティは減点法で評価されているということだ。これに関しては、プラスの面を見るべきだと指摘。
さらに3つ目としては、クラウドの目的としてコスト削減があるが、何を使ってどう実現するのか、いろいろなレイヤーの組み合わせが大事だろうと指摘した。
そのうえで「日本のクラウド事業はSaaS的なものからスタートしている部分が多く、クラウドを検討する際に自然とSaaSをイメージしている例が多い。しかし、実際にはIaaSを活用して自社運用と同等のものができることもある。選択肢を示すことが重要」と、2時間あまりに及んだ交流会を締めくくった。
なお、終了後は会場に居残って話を続けた参加者も多数。コミュニケーションをさらに深め、帰路についた方が多かったようだ。