NECとNECフィールディングは9月21日、北海道でのクラウドサービス提供環境の強化を目的として、「NEC北海道データセンター」を札幌市内に設置することを決定、このほど着工を開始したことを発表した。2012年4月からサービスを開始する。
NEC北海道データセンターは、災害リスクの低い土地に建設され、建物の耐震性能は最上位グレード(Ⅰ類・地震力割増1.50)の構造を持つ施設になるという。サーバルームは2次床免震構造を採用、停電時に無給油で72時間給電可能な自家発電設備や、2回線受電方式(本線予備線受電方式)を含む冗長化された電源設備を設置。セキュリティ面でもICカードや生体認証による厳重な入退出管理を提供するとしている。
NECでは、各地域のパートナーと連携し、地域密着型の「地域データセンター」の整備を進めている。NEC北海道データセンターはこの取り組みに基づくもので、北海道の顧客の多様なニーズに対して、よりきめ細やかな対応とともに、昨今急増している災害時のバックアップ需要などに対応していく予定だという。