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記事集:クラウドのネットワーク監視

グローバル時代の人材管理は全体最適が求められる--PeopleSoft HCMが機能強化

大川 淳 冨田秀継 (編集部)

2012-01-12 11:00

 日本オラクルは1月12日、人材管理アプリケーション「PeopleSoft Human Capital Management 9.1(以下、PeopleSoft HCM 9.1)」の機能追加パッケージとして「PeopleSoft HCM 9.1 Features Pack 2」の提供を開始した。同パッケージは、国境を越えた人材管理を支援するダッシュボード、詳細な人材情報や組織構造を表示する機能が追加されるとともに、検索機能の拡充、ユーザーインターフェースの改善などを図った。PeopleSoft HCM 9.1の既存ユーザーは、システム全体のアップグレードなしに、追加インストールだけで新機能を利用できる。

 今回の新機能の目玉は、管理者向けのダッシュボード「Manager Dashboard」だ。単一の画面に事業部単位の人材情報を表示し、給与、所属組織、従業員数、各自の実績などを表やグラフで表現できる。経営者やマネージャーはこれらを指標とすることで、現場での人材管理の効率化を図ることができる。

 「Talent Summary」は、「人」の情報を多角的に補足する機能。すなわち、資格、コンピテンシー、研修履歴、キャリアプランといった情報を、導入企業ごとに定義した能力登録形式に適用して管理する。また、人材管理の分析手法「9ボックス」を組み込むことで、経営者やマネージャーは従業員の能力を明確に把握しながら、経営計画、人事、人材育成などに情報を活かしていくことが可能になるという。

 Organization Chart Viewer V2は、組織に焦点を当て、社内の人材配置状況を可視化するためのツールだ。企業には原則、レポートラインを機軸とした組織階層があるが、それとは別に事業セグメントを複数の要件で区別したマトリックス組織や、プロジェクト単位で作成されるプロジェクト組織など、部門横断的であったり外部の人材も含めた混成チームが存在することもある。従業員ひとりひとりのレポートラインと、どの組織に属しておりどんな仕事に携わっているかといった状況を、図表などを用いてわかりやすい形式で表示する。

 また、Features Pack 2では検索機能も強化された。人材情報を検索する場合、従業員名、能力と業務内容などを軸にすると、それらの条件に合致する人物の属性情報が結果として表示される。さらに検索結果から関連アクション、業務画面へと進めるようになっている。従来は、まず何をはじめるかを決めなければならず、さらに検索、業務へという工程が繰り返され、非効率性を指摘されていた。今回の機能強化では、「まず検索」を起点に業務実行へと推移できるようになり、効率性向上が期待できるという。

  • 管理者向けのダッシュボード「Manager Dashboard」

  • 人材情報を多角的に補足する「Talent Summary」

  • 人材配置状況を可視化するOrganization Chart Viewer V2

グローバル時代に求められるのは全体最適

 今回の機能追加の主な目的は、グローバル化への的確な対応と事務業務処理の量を圧縮することだ。

安井清一郎氏
安井清一郎氏

 海外での事業展開を積極化している企業は、人事管理も全世界的規模で全体最適化することが必要になるが、日本オラクルでは、「グローバル人事に対する認識が日本企業と欧米企業で異なる」(日本オラクル アプリケーション事業統括本部 ビジネス推進本部 ビジネス開発部 担当シニアマネジャー 安井清一郎氏)とみる。

 「多くの日本企業は、進出先の現地経営の部分最適化を重視しているのでは」(安井氏)

 PeopleSoft HCM 9.1 Features Pack 2は、グローバル人事の円滑な実行を支援するとともに、事務処理系、人事関連の業務を効率化することで、多様な社内資源を戦略的業務に割けるようにすることを目指している。

魚津由美子氏
魚津由美子氏

 日本オラクルでは今回、PeopleSoftのリリースサイクルを見直した。今後、メジャーバージョンアップは3年ごととし、「Feature Pack」という形式での機能追加を毎年実行する。これにより「新しい機能の提供頻度を上げることができるだけでなく、既存の顧客はアップグレードをしなくても最新機能の利用が可能になる」(同社 アプリケーション事業統括本部 ビジネス推進本部 製品管理部 シニアセールスコンサルタント 魚津由美子氏)

 安井氏は「Feature Packを出すことで、差別化に加えて既存顧客の選択肢を広げていく。できるだけ(顧客の)コストを抑え、付加価値を提供していきたい」とコメントしている。

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