米Microsoftは2月20日(現地時間)、SymantecでCEO(最高経営責任者)を務めていたJohn W. Thompson氏を取締役に任命したことを発表した。
Thompson氏は米Symantecで1999年から2009年まで10年に渡りCEOを務めていた人物だ。それ以前は米IBMに28年間在職し、営業、マーケティング、ソフトウェア開発分野で要職を歴任。IBM退社前には北米IBMのゼネラルマネージャーを務めていた。
Symantec会長兼CEO時代のJohn W. Thompson氏(2007年11月来日時の取材から)
SymantecのCEOに就任した1999年以降、米Veritasの買収合併を手がけてエンタープライズITに本格進出。コンシューマー事業に加え、バックアップやシステム管理ソフトなどの法人向け製品で事業を強化、同社の体質変換に力を注いだ。2009年には“ブーメランベイビー”の異名を持つEnrique Salem氏にCEOの座を譲っていた。その後はシリコンバレーでアーリーステージにあるIT企業への投資活動を行っていたという。
現Symantec CEOのEnrique Salem氏(2009年5月のインタビュー取材から、撮影:石井健)
現在は米Virtual InstrumentsでCEOを務めている。同社はクラウド環境に配備されたアプリケーションのパフォーマンスと可用性を向上させるソリューションを提供している企業だ。
Microsoft共同創業者で取締役会会長のBill Gates氏は、「Johnはテクノロジとビジネスに卓越した専門的知見を持っており、彼がMicrosoftの取締役会に加わることをわれわれ一同大いに喜んでいる」とコメントしている。
Thompson氏の取締役就任により、Microsoftの取締役会は総勢10人となった。取締役会にはGates氏やCEOのSteve Ballmer氏のほか、オンラインDVDレンタルを手がける米Netflix創業者のReed Hastings氏、BMW前会長のHelmut Panke氏、 JPMorgan Chaseの前最高財務責任者(CFO)でAccentureやPepsiCoでも取締役を務めたDina Dublon氏らが名を連ねている。
Keep up with ZDNet Japan
ZDNet JapanはFacebookページ、Twitter、RSS、Newsletter(メールマガジン)でも情報を配信しています。現在閲覧中の記事は、画面下部の「Meebo Bar」を通じてソーシャルメディアで共有できます。