日本オラクルは2月23日、中堅企業向けの統合基幹業務システム(ERP)パッケージソフトウェア「JD Edwards EnterpriseOne」の技術基盤の最新版となる「JD Edwards EnterpriseOne Tools 9.1」の提供を開始した。
JD Edwards EnterpriseOne Toolsは、JD Edwards EnterpriseOneのインストール作業やソフトウェアの更新作業、システムの運用管理を最適化する機能などが搭載されている。
新版のJD Edwards EnterpriseOne Tools 9.1では、ユーザーインターフェース(UI)が最適化されているという。ユーザーが自由に設定できるJD Edwards EnterpriseOneでの業務システムのホームページやメニューオプション、業務フローにあわせたメニュー構成が提供される。これで優れたユーザー体験や生産性向上が実できるという。
新版では対話型画面照会機能も強化されており、業務に必要な意思決定を支援するデータに容易にアクセスできるようになっているとしている。ユーザーはドロップダウンメニューからレポートの出力状況を補足できるようになるという。
加えて、JD Edwards EnterpriseOneを稼働させるために必要なビジネスサービスサーバやトランザクションサーバのクラスタ対応が可能となり、システム全体の可用性が向上するとしている。ビジネスサービスサーバはWebサービスで連携を処理、トランザクションサーバはリアルタイムなデータや情報の交換を処理する。
あわせてJD Edwards EnterpriseOneのスマートフォン専用アプリも提供が始まっている。iPhoneのほかにBlackBerryやAndroidでも活用できる。
セルフサービスで一般購買承認ができる機能「JD Edwards EnterpriseOne Mobile Requisition Self Service Approval」、購買申請を承認する機能「JD Edwards EnterpriseOne Mobile Purchase Order Approval」がスマートフォンで利用できる。
受注オーダーや受注オーダーの履歴、品目数量、価格情報を参照できる機能として「JD Edwards EnterpriseOne Mobile Sales Inquiry」も利用できる。顧客と対面している営業担当者やサポートエンジニアが利用することを想定している。