SAS Institute Japan(SAS)は3月26日、米本社が3月22日にビジネスインテリジェンス(BI)ソフトウェアの新版を発表したことを明らかにした。Hadoopへの対応やインメモリ処理による大量データの高速分析が特徴で、データを視覚的に探索できるため、ビジネスユーザーの業務上の洞察力を高めるとしている。
提供するのはSAS High-Performance Analyticsシリーズの最新版で、製品名は「SAS Visual Analytics」。オプションとしてiPadでの情報表示機能も備えており、App Storeでアプリをダウンロードできる。iPad以外の端末も今後サポートする予定だ。
SAS Visual Analyticsは、各機能を実行するための中心機能である「Hub」、レポートの表示・サーバへの接続・情報のダウンロードを外出先で行うためのツール「Mobile」、データ探索・分析用の、アドホックのデータ発見/可視化ツール「Explorer」、標準およびカスタムのレポートやダッシュボードを生成する「Designer」で構成されている。
サーバの各種コンポーネントは、Red HatまたはSUSE Linuxに対応。最小構成は、96個のプロセッサコア、768GBメモリ、4.8テラバイトのディスクストレージを持つ8ブレードサーバ。上限は、1152コア、9.2TBメモリ、57.6TBのディスクストレージで、米国議会図書館が保有するデータ量の6倍以上を保存できるディスク領域だとしている。