東大、AWSによるビッグデータ解析で都市の人の流れを可視化

大西高弘 怒賀新也 (編集部) 2012年06月01日 12時00分

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災害対策、市場開拓に役立つ「人の流れプロジェクト」

 空間情報科学というと、耳慣れない人も多いかもしれないが、ある領域の地理情報にまつわるデータを収集、蓄積、分析し、体系化する学問である。空間情報科学から得られる知見はさまざまな分野に応用される。代表的なものの一つが、調査データから都市圏などでの人の流れ、動線をつかみ、都市整備やビジネスに役立てる試みである。

 マスの人の流れをつかむことは、災害時の効率的な避難シミュレーションや、混雑解消などに役立てることができるし、屋外広告や新しい商圏開発にも欠かせない。2007年には、地理空間情報活用推進基本法が公布、施行され、国をあげて地理空間情報の活用を推進する動きも出ている。

関本義秀 東京大学 特任准教授
関本義秀 東京大学 特任准教授

 東京大学空間情報科学研究センター(CSIS)では、官民一体で地理空間情報の活用をさらに推進するため「人の流れプロジェクト」というプロジェクトを2008年度に発足した。このプロジェクトの目的は、多数の人々の概略の位置を調査・収集・解析・視覚化する方法論やプラットフォームについて研究することだ。

 同プロジェクトの代表世話人である、関本義秀 東京大学 特任准教授は次のように話す。

 「GPSなどの位置情報技術の進歩はめざましいものがあります。しかし、現状では、新宿や渋谷などの繁華街の混雑状況を正確に把握することは簡単ではありません。『人の流れプロジェクト』では、1000人、1万人単位ではなく、数十万、数百万人単位のデータから正確な動線データを、プライバシーに配慮しつつ、つかむためにはどうすればいいのか、といった方法論やプラットフォーム構築手法を研究しています」。

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