富士通は8月3日、SaaS型で提供する商用車向け運行管理システム「TRIAS/TR-SaaS for Smartphone」の販売を開始した。スマートフォンで収集した車両の運行情報やドライバーの作業情報を管理、分析する。スマートフォン1台あたりのサービス利用料は月額1100円から。
今回のサービスは、デジタルタコグラフを利用した運用管理システム「TRIAS/TR-SaaS」をベースにスマートフォンで利用できるようになっている。Androidをサポートし、さまざま通信事業者のAndroidスマートフォンで利用できる。スマートフォンとSaaSを連携させることで、コストや運用負荷を削減できると説明している。
GPSを利用して、車速情報や位置情報などの運転情報を簡単かつリアルタイムに記録する。オプションでセンター側で位置情報をリアルタイムに把握して、タイムリーに作業指示を出すこともできる。配送や訪問の作業記録をもとに日報を自動で作成する機能を活用すれば、ドライバーは帰社後の作業時間も短縮できる。
現在の一般的な運行管理の評価対象は、制限速度を超える範囲だけだ。だが、今回のサービスで提供される機能は、制限速度を超過していない部分も含めて運転技術を評価することもできる。道路状況を踏まえた車両ごとの燃費や二酸化炭素排出量を視覚的に表示。その情報からエネルギーロスの少ない、環境に優しい運転をドライバーに意識させ、改善につなげていけるとメリットを強調している。