アイティフォー、新データセンター開設--東京駅から30分圏内

田中好伸 (編集部)

2012-08-21 12:21

 アイティフォーは8月21日、東京地区に新データセンターを開設、「ITFORクラウド&コロケーションサービス(ICCoS=アイコス)」の提供を開始した。従来のデータセンターと並行稼働するが、順次新データセンターへの移行を提案するとともに、今後の新規案件はすべて新データセンターで対応する。

 新データセンターは、東京駅から自動車で30分圏内に位置する。周辺エリアは東京都都市整備局の第6回「地震に関する地域危険度測定調査(2008年2月公表)」で最上位の評価を受けるなど、自然災害リスクの低い場所と説明。既存のITFOR東京第1センターは、オフィスビル内に設置されていたため、長時間停電のリスク対応が難しいという。

 新データセンターは地下60mの基礎コンクリート杭を打設、建物と地盤の間に装置を付ける免震構造を採用している。電源設備は予備線を含めた2系統の受電設備がある。万一の停電時は、無給油で72時間の給電が可能な自家発電設備も配備している。

 アイティフォー内の東京コールセンターから24時間365日の遠隔監視とリモートメンテナンスを行う。ネットワーク回線は冗長化されている。新センターで万一障害が起きた時には、東京コールセンターの要員に加え、同社の技術担当者が一堂に会して原因を分析して対応する。通常のデータセンターサービスでは、保守要員がデータセンターに急行して障害対応するのが一般的と説明する。

 新センターでは、金融情報システムセンター(FISC)が発行する「金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準」に準拠している。同基準は、ハードウェアやソフトウェアの信頼性向上対策、運用時の信頼性向上対策など多岐に渡る安全対策基準が設けられている。

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