資生堂は、美と健康に関する企業と専門家のコラボレーションサイト「Beauty & Co.」をSaaS型EC「NeoSarf/EC」で構築した。NECが9月11日に発表した。
資生堂は、実店舗でのカウンセリングや美容情報の提供を中心に化粧品を販売してきているが、販売チャネルの多様化からウェブを活用したビジネスモデルに挑んでいる。新しいビジネスモデルは総合美容サービス「watashi+」とBeauty & Co.の2つのサイトと実店舗網で構成されている。
資生堂がこれまで出会うことのなかった新しい顧客との出会いを創出するのに有効な役割としてBeauty & Co.を4月から立ち上げている。Beauty & Co.では、業種業態を超えた、約30社が参加する企業同士のコラボレーションでの多数の限定商品、美容をテーマにした宿泊プランの提供、メーキャップセミナーなどを実施している。そのほか、専門家や会員が参加するコンテンツやソーシャルメディアでのコミュニケーションなどで、その情報価値を高めていこうとしている。
NeoSarf/ECは、企業が消費者を対象にしたECシステムを構築する際に必要な基本機能をSaaS型で提供する。サービス指向アーキテクチャ(SOA)のアプリケーションとして構成されている。
今回、資生堂はNeoSarf/ECの機能のうち、商品情報表示や商品検索などのフロント機能、商品管理や顧客機能などのバックオフィス機能、ログ管理やアクセス権限管理などの共通機能を利用して、大規模なウェブサイトを運営している。
NECは、NeoSarf/EC基盤上にアフィリエイト管理機能や資生堂独自のポイント管理機能なども構築。コンテンツ管理システム(CMS)やメール配信サービスなど外部のウェブと連携させている。今後、参加企業が増加するにつれBeauty & Co.を拡張する場合でも、NeoSarf/ECを基盤として機能やサービスを柔軟に追加、連携させることができるとしている。
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