ノベルは10月11日、Linuxディストリビューション「SUSE Linux Enterprise Server(SLES)」上でSAPアプリケーションを稼働させるための最適化ソフトウェアの新版となる「SUSE Linux Enterprise Server 11 Service Pack 2 for SAP Applications(SLES11SP2 for SAP)」の提供を開始した。価格は個別見積もり。パートナー企業から提供される。
SLES for SAPは、OSとSAPアプリケーションを同時にインストールするインストーラを搭載しており、短時間でSAPアプリケーションを展開できるという。SUSEとSAP AGが共同で検証して、SAPアプリケーションの性能を最適化している。SAPのインメモリソフトウェア「SAP HANA」の専用プラットフォームとなっている。
新版のSLES11SP2 for SAPでは、SLESの最新版となる「SUSE Linux Enterprise Server 11 Service Pack 2」に搭載されるLinuxカーネル3.0による各種の機能拡張をSAPユーザー企業に展開する。最新のハードウェア上で稼働でき、CPUやメモリへの負荷が高いワークロードの信頼性や性能などが向上できると説明する。
XenやKVMなどのハイパーバイザをサポートして、ネイティブなワークロードを仮想環境やクラウド環境に容易に移行できるという。SAPアプリケーションの可用性を高めるクラスタリング機能「SUSE Linux Enterprise Server High Availability Extention」を標準で搭載している。