クリエイターを養成する専門学校を運営するバンタンは1000台以上のクライアント端末を保護するためセキュリティソフトウェア「Symantec Endpoint Protection(SEP)」を導入している。シマンテックが12月6日に発表した。
1965年創立のバンタンはこれまでに17万5000人の卒業生を輩出。現在は約5000人の生徒が通っており、校内にはWindowsとMacが合計1000台以上設置されている。異なるOSが混在する環境に加えて、海外提携校との積極的な交流に伴うグローバル規模の脅威を考慮して、1999年からSEPを導入してきている。実質的に2人ですべてのPCの運用管理を担っているという。
だが、同社の場合管理サーバ「Symantec Endpoint Protection Manager」を導入していなかった。そのため、クライアント端末ごとにSEPをインストールする必要があった。それぞれの施設に設置されているクライアント端末に出向いて、インストールしていた。
SEP Managerの導入では、Windows Serverが必要になる。Windows Serverを導入するには、ハードウェアに加えてクライアント端末用のライセンスを追加するなどの初期投資がかかる。少ない人数でWindows Serverの運用管理をこなすことは難しいことなどもあって、導入を見送ってきたという。
そうした中でバンタンは、Windows Server 2008が利用できるIaaSを知り、導入に踏み切った。同社が採用したIaaSは、Windows Server 2008でActive Directoryを利用でき、アプリケーションの導入や運用に対応した仮想のプライベートクラウド基盤のサービス。同社は、そのサービス上にSEP Managerを構築している。
SEP Managerを利用できる環境になったことで、セキュリティ対策が十分に施されていないPCを発見できるようになっている。対応も遠隔で処理できるようになっている。利用されているPCの稼働状況や台数も的確に把握できているという。