シルクロードテクノロジーは12月7日、SNS機能を組み込んだ研修管理システム「SilkRoad GreenLight」の提供を開始した。SaaS形式で提供される。
GreenLightは、すでに提供されているSaaS型のパフォーマンス管理システム「SilkRoad WingSpan」と連携して、より具体的な人材育成策を提供できるという。指導者から受講者に対して一方的なトレーニングと異なり、受講者間で積極的な情報交換や知識の共有などができるソーシャルな環境での学習を提供できると説明している。
例えば、グローバル人材としてリーダーシップトレーニングに参加する場合、GreenLightでは、特定のフォーラム内にいる受講生同士のチャット、講師とのQ&Aのやり取りのスレッドを文字情報として残せる。加えて、グローバルでのグループ学習で連携を深め、学習効果を向上させられるという。
グローバルで多くの支社を持つ企業が利用する場合、さまざまなタイムゾーンに位置する支社を同時刻に研修に集めるのはまず不可能だ。GreenLightのソーシャル機能を活用すれば、研修に参加できない従業員が研修の様子を音声や動画で確認したり、当時に挙がったチャット内容やQ&Aを文字情報で確認したりできる。
すでに研修を受講した従業員が研修内容を振り返る際にも、Q&Aなどのテキスト情報が有効となる。研修受講時だけにとどまらない学習効果が期待できるという。一緒に勉強する仲間が見えることで、研修へのモチベーションも向上できると説明する。
GreenLightでは、受講者は個別のポータルから研修日程や内容、場所を確認できる。同様に過去のトレーニング履歴やテスト結果などもポータルから確認できることなどから包括的に研修計画が立てやすい設計になっているとメリットを強調している。人事や人材育成の担当者にとってもリアルタイムで従業員の研修状況や進捗を把握し、集中管理できるという。
研修プログラムの作成では、WordやPowerPoint、PDF、音声、動画などさまざまな形式のファイルをインポートできる。すでに企業が保有する既存の研修テキストなどを取り込むことが可能であり、資料の作り直しなどのムダな手間が発生しない。日本語や英語、中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語など7種の言語を利用でき、グローバルな研修プログラムを提供できる。