日本生命保険は次期会計システムに統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「Oracle E-Business Suite(EBS)」を採用する。新システムは2015年度から稼働する予定。日本オラクルが1月30日に発表した。
日生は2012年4月から始めている3カ年経営計画「みらい創造プロジェクト」で新しい保険サービスを展開している。収益力の向上と自己資本の強化も目指している。その中で複雑化、高度化する会計制度への対応などで次期会計システムの構築を決めている。
次期会計システムは、担当部門だけでなく、各部や支社なども含めた日常的な会計総務業務や決算業務を幅広く対象としている。業務の効率化とともに、会計情報を活用した内部統制やガバナンスの強化、経営管理の高度化なども狙う。今後の法規制の改正にも対応できるように、経営情報基盤としての拡張性と柔軟性を確保していく。
Oracle EBS採用では、国内外の金融機関での導入実績、複数帳簿構成や管理項目設定の柔軟性などで生保特有の要件に対応できる点を評価。標準技術を活用したIT基盤でほかのシステムとの連携が容易な点なども評価している。