「Android」アプリができるまで - (page 4)

Scott Matteson (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章

2013-03-08 07:30

アプリの公開とメンテナンス

 ついに簡単な(いや、多少は簡単な、と言うべきだろう)段階に達した。アプリの開発には数週間を要し、その後のテストフェーズはもう少し時間がかかった(実際のところ通しで5週間)。ソフトウェア開発では当たり前のことだが、各イテレーションにおいてバグや問題が発生し、製品の公開までにその対処が必要となった。

 そしてValuation Appの最終的なバージョンがついに完成した。


 無償バージョンではベータモデルや資本資産価格モデル(CAPM)、加重平均資本コスト(WACC)、フリーキャッシュフロー(FCF)、貨幣の時間価値(TVM)といった機能が提供されている。また、その他の機能については99セントの有償バージョンで提供されている。さらに、このアプリには用語集と、結果をCSV形式でファイルに保存する機能も用意されている。

 Valuation AppをGoogle Playに登録して16時間も経たないうちに、同アプリは公開となった!

ここでの教訓とは?

 ゼロから何かを開発することで、数多くの新たなスキルが身に付く。Shah氏は「この経験により、多くのものごとを学習し、『起業家予備軍』から起業家になれた。私にはマーケティングやブログの利用など、知らないことがあった。しかし、起業家にとって『知らない』という選択肢はない。私のアプリは技術的なものであるため、多くの人々の目に留まるようにするには、人々の知識向上が欠かせなかった。これを行う最善の方法が、さまざまな話題に関するブログだったのだ。また私は、投資家とやり取りする方法や、彼らの求めているものを理解する方法を学んだ。何よりもうれしかったのは、自らのアプリをクラウドファンディングした頃には、『クラウドファンディング』が至るところで話題になっていたため、多くの人たちからアプローチされ、一緒に仕事をする機会に恵まれたことだ。クラウドファンディングのコンサルタントとしてアルバイトをしないかと誘われたこともある」と述べている。

今後の予定は?

 Shah氏は現在、Android版のValuation Appのインターフェースを改善し、機能を追加するとともに、数カ月後に予定している、App Storeでの同アプリの公開に向けて作業を進めている。同氏の幸運を祈るとともに、同氏が自らのAndroidアプリの着想から開発に至るまでを語ってくれたことに感謝したい。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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