Accel-Martの料金体系は、利用するリソースごとに4種類のプランを用意。想定利用者数が、100人までの「Tiny」、300人までの「Small」、700人までの「Medium」、1000人までの「Large」となっている。
月額料金は基盤だけを利用する「Advanced版」と「Enterprise版」のどちらかを選ぶ。Advanced版は基盤だけを利用するものであり、Enterprise版は、基盤に加えてIM-BISやBPM、BAM、外部連携機能、IM-FormaDesignerなども利用できる。
Advanced版の月額料金(参考価格)が、Tinyが17万5000円、Smallが25万2500円、Mediumが38万4500円、Largeが48万5000円となっている。これとは別に、契約時に初期費用として17万円が必要になる。Accel-Mart上で利用するアプリケーションは実際に使うユーザーのアカウント数に課金され、月額はAccel Collaborationで1IDが80円、Accel Documentsで1IDが200円だ。
プラン | 想定利用者数規模 | 月額料金(二者択一) | |
---|---|---|---|
Advanced版 | Enterprise版 | ||
Tiny | ~100 | 17万5000円 | 19万6500円 |
Small | ~300 | 25万2500円 | 27万3500円 |
Medium | ~700 | 38万4500円 | 42万6500円 |
Large | ~1000 | 48万5000円 | 54万7000円 |
Custom | 個別見積もり |
この料金について田中氏は「他社と比べて、かなり安い。これだけの機能をそろえているベンダーはいない」と競争力のある価格設定と説明している。はっきりと具体名を出すことはなかったが、SaaSとしてCRM(顧客情報管理システム)、PaaSとして「Force.com」を提供するSalesforce.comを意識、対抗したものと取ることができる。
中山義人氏
NTTデータ イントラマート代表取締役社長の中山義人氏は企業にとって「ハイブリッドクラウドが現実解になる」と説明。すべてのシステムを、オンプレミスでまかなうこともパブリッククラウドに移行するのは現実的ではないとの見方を示した。
つまりは、パブリッククラウドとプライベートクラウドやオンプレミスを併用するハイブリッドクラウドを活用するのが現実的ということだ。すでにIaaSはコモディティになりつつあるという指摘を踏まえて中山氏は「PaaSが一番注目される。ハイブリッドクラウドは(社外にある)クラウドのリソースを適材適所で活用できる」とそのメリットを強調している。
Accel-Martの今後について中山氏は、7月以降にパブリッククラウドとして提供することを明らかにしている。現状のAccel-Martはプライベートクラウドとして利用できるが、パブリッククラウド向けでは、同じアプリケーションを複数のユーザー企業で利用するマルチテナントが前提となり、アプリケーションをユーザー企業ごとにカスタマイズできない。
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