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性能と可用性でクラウド選択--西鉄ストア、本部基幹システムをAWS上に刷新

田中好伸 (編集部)

2013-04-09 15:19

 西鉄ストアは本部基幹システムをIaaS/PaaS「Amazon Web Services(AWS)」上に刷新、3月末から全面稼働させた。ノーチラス・テクノロジーズが4月9日に発表した。分散並列処理フレームワーク「Apache Hadoop」とバッチ処理フレームワーク「Asakusa Framework」を活用している。

 西鉄ストアは福岡市を中心に展開するスーパーマーケット。従業員数は3810人、2011年度の売上高は660億円。30以上の店舗を展開している。

 現在、稼働している本部基幹システムは、「売上・売掛金管理システム」「仕入・買掛管理システム」「テナント管理システム」「管理会計システム」の4つのサブシステムで構成されている。

 売上・売掛金管理システムは売り上げを確定させ、債権や入金を管理、仕入・買掛管理システムは仕入れや費用を計上、買掛金や未払い金などの債務と支払いを管理する。テナント管理システムは、テナントやマスター、テナントの手数料を管理し、管理会計システムは、会社の損益を個別原価法で管理する。

 本部基幹システムの全体規模は、総画面数で600、ジョブグループ数は200、1日で処理するデータ件数は最大20億件、総開発工数は2年間で600人月弱を要するという。システム刷新では、より細かいレベルで利益を管理するため、業界に先駆けて個別原価法の仕組みを導入することを決めている。

 本部基幹システムは、既存システムの機能に加えて、業務の生産性を向上させるため機能を大幅に追加、これまでより粒度の細かいデータを大量に扱う必要があったと説明。必要な処理性能を確保するために、分散処理基盤としてHadoopを利用している。

 開発の規模が大きくなることから開発効率を上げるためにAsakusaを利用している。従来のHadoopでは、業務システムの大規模開発が困難とされていたが、Asakusaを利用することで品質と開発効率を向上させられ、Hadoopでのミッションクリティカルシステムを開発できたと説明している。

 今回のシステム刷新では、継続的に業務が深化していくことが想定されており、システムへの負荷がさらに上がることがハッキリとしていた。そのため、オンプレミスのハードウェアでは、性能と可用性の両面から効率的に稼働を賄えなくなることが危惧されていた。

 性能と可用性の効率性を確保するために、3月の全面稼働時にはオンプレミスからAWSへの全面移行も実施。AWSに移行することで、従来のコストで2倍の性能をアップすることが可能となり、システムのハードウェアに対する依存をなくし、システムの低コストでの長期利用化を実現したとメリットを強調している。

 AWS上では、仮想マシンの「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」、ストレージの「Amazon Simple Storage Service(S3)」、VPNでEC2インスタンスにアクセスできる「Amazon Virtual Private Cloud(VPC)」を活用している。ノーチラスは、AWSでの堅牢性を確保するために可用性を高める仕組みを構築、ミッションクリティカル業務を運用を実施していると説明している。

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