Macに対するマルウェアは2012年に10件が出現し、全体の2.5%と低いが「ひとつのマルウェアで60万台のマシンが感染しており、Macでの対策も必要になっている」と訴えた。
パッチがあてられていないウェブサイトは5割
同レポートによると、悪質なサイトの61%は正規なサイトを悪質にコードを改竄されたものであり、感染源をホストしている上位5位にはビジネス、テクノロジ、ショッピングサイトが含まれている。改竄される原因として、正規サイトに脆弱性を修正するパッチが適用されていないためと指摘した。パッチが適用されていない脆弱性がある正規サイトの割合は53%となり、パッチが適用されていない重大な脆弱性を持つ正規サイトの割合は24%に達しているという。
「半数以上のサイトで脆弱性があり、4分の1のサイトで重大な脆弱性を持つのが実態である」
脆弱性については、ゼロデイ脆弱性が特定のグループに多用されていることを示したほか、2012年には5291件の脆弱性が見つかり、「過去6年間では、新たな脆弱性の発見数には大幅な増減は見られない」。シマンテック製品が1日あたりにブロックしたウェブベースの攻撃数は24万7350件となり、前年に比べて30%増加しているという。
同社は企業向けと個人向けの対策として、「多重防御を導入する」「リムーバブルメディアの使用ポリシーを設定する」「IPS(不正侵入防御)機能を備えた総合的なセキュリティソフトを導入して、脆弱性による攻撃を遮断する」「常に最新の状態に更新する」「“無料”や“特別”などの甘い言葉にだまされない」「定期的にパスワードを変更する」といったことを呼びかけている。