#8:ストレスに目を光らせる
技術者は締め切りや、クライアントからの要求といったものにはじまり、システムの全面停止という恐怖にいたるまでの、さまざまなことに取り組んでいかなければならない。
チームのストレスレベルに注意を払うとともに、ストレス軽減方法を模索してほしい。休暇を取らせたり、即席のピンポン大会を開催したり、マッサージセラピストを職場に呼ぶといったことはすべて、職場で生まれるストレスへの対抗手段となる。また、技術者全員がストレスを表に出すわけではないという点も忘れないようにしてほしい。もしも彼らがストレスを抱えていると感じたのであれば、その直感は当たっているはずだ。
#9:セレンディピティの機会を増やす
優れた健康増進プログラムがもたらす最大の副次的メリットとして、セレンディピティの機会が増えるというものもある。例えば、チーム内で今まであまり親しくなかったメンバー同士が語り合えるようになった場合にこういったことが起こる。これは協力して作業を進めていけるようにする新たな方法を導き出すための素晴らしい道となる。
ゲームや難問を取り入れた健康増進イニシアティブは、セレンディピティをもたらすやり取りの機会を大きく増やすものの、休憩室にナッツの入ったボウルを置いておいたり、漫画を壁に毎日張り出すというちょっとしたやり方でも効果はある(Googleはセレンディピティをもたらすためのやり取りに対して重きを置いている。彼らもきっと分かっているのだ)。
#10:オフィス外のことを考える
チームの健康に影響を与えるのは、オフィス内のものごとだけに限らないのは明らかだ。チームのメンバーは誰もが、オフィス外での個人的な理由から職場にストレスを持ち込む可能性がある。
優れた健康増進プログラムでは、カウンセラーに相談できる機会を設ける(従業員支援プログラムの一環として用意される場合も多い)、あるいはストレスを発散できる場を用意する(パンチバッグを設置したりするのもよいだろう)、さらには有給休暇の当日申請を許可するといったことが考えられる。これによってストレスによる影響を低減できるはずだ。
技術チームのための健康増進プログラムを作り出すために大金を投じる必要はない。そしてこういったプログラムによって、エネルギーや創造性、会社への忠誠心といった大きな収穫が得られるのである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。