富士通は、スマートフォンやタブレット端末といったスマードデバイスを活用したワークスタイル変革のための情報活用ソフトウェア製品群として、新たに3製品を投入するとともに、既存の5製品を機能強化。4月24日から販売を開始した。
新たな製品として、オープンインターフェースのモバイルアプリケーションサーバ「FUJITSU Software Interstage Mobile Application Server V1」(プロセッサライセンス価格は125万円から)、最適な情報を表示するために拡張現実(AR)を活用する「FUJITSU Software Interstage AR Processing Server V1」(プロセッサライセンス価格は110万円から)、データを自在に加工して分析、予測する「FUJITSU Software Interstage Business Analytics Modeling Server V1」(プロセッサライセンス価格は350万円から)を投入する。
Interstage Mobile Application Server V1では、60種類のスマートデバイス向けAPIと、30種類のサーバAPIを用意。APIを利用することで、従来に比べて半分の期間で、業務システムの構築が可能になる。加えて、デバイスの利用場所を認識、それにあわせてアプリケーションとデータを消去し、情報漏洩を防止することができるといった機能も提供している。
Interstage AR Processing Server V1は、スマートデバイスをかざすだけで作業手順がわかり、現場情報も入力できるといった環境を実現できるという。同ソフトウェアに搭載した30ルクスという暗い環境でも認識できるARマーカー技術や、3次元空間に文字や画像を貼り付けることができる現場オーサリング技術は特許出願中だと説明した。
富士通の沼津工場では、Interstage AR Processing Server V1を活用し、冷却装置やボイラーなど15種800台の点検作業にタブレットを活用。作業効率化で10%削減、復旧時間を6分の1に削減するなどの効果が出ているという。
現物が映ったタブレットの画面に手順やデータも表示させる
Interstage Business Analytics Modeling Server V1は、データ収集や分析プロセスを約200種類の部品として提供。部品を組み合わせて分析システムを構築することで、工数は約6分の1にまで削減できるという。
Symfowareの新版も
機能強化製品としては、スマートデバイスのセキュリティリスクを低減する「FUJITSU Software Systemwalker Desktop Patrol V15」(サーバライセンス価格は25万円から、クライアントライセンス価格は2000円から、プロセッサライセンス価格は110万円から)と「FUJITSU Software Systemwalker Desktop Keeper V15」(サーバライセンスが48万8000円から、クライアントライセンス価格は3000円から)、スマートデバイスとの接続や、遠隔地を結ぶ高速転送ソフトウェア「FUJITSU Software Interstage Information Integrator V11」(プロセッサライセンス価格は150万円から、クライアントライセンス価格は5000円から)、PostgreSQLインターフェースの高性能、高信頼性データベースと位置付ける「FUJITSU Software Symfoware Server V12」(プロセッサライセンス価格は40万円から)、オンデマンド型バッチの処理性能を高速化する「FUJITSU Software Systemwalker Operation Manager V15」(プロセッサライセンス価格は30万円から)を、それぞれラインアップした。