富士通は7月26日、ウェブフロントアプリケーション構築基盤の新版となる「Interstage Interaction Manager V10」の販売を開始した。スマートフォンやタブレットといったスマートデバイスで利用できるよう機能を強化している。プロセッサライセンスは260万円から(税別)。
Interstage Interaction Managerは複数の業務システムを1つの画面で同時に表示する業務ポータルを作成するソフトウェア。新版では、iOSとAndroidを搭載するスマートデバイス向けの業務ポータルを作成できるようになっている。社内で利用する業務システムをスマートデバイスで同様に利用できることから、いつでもどこでも業務を行えるようになるとメリットを説明している。
新版には、業務システムの画面遷移と操作を自動的に行うオートパイロット機能を搭載している。複数システムの目的画面へのアクセスを一連の業務として実行できる。各業務システムの画面を並べて表示するだけでなく、1回のログインと入力操作で、各システムへの入力と画面選択などを自動的に操作し、複数システムで目的とする画面を直接統合して表示できるという。富士通のシングルサインオン機能を強化したものだ。
新版ではまた、富士通の「スマートソフトウェアテクノロジー」に基づいた「スマートセットアップ」で、より簡単にポータルを構築できるとしている。業務でよく使う、入力と画面を遷移する操作を一度実行すると、その実行手順を自動的に記録してポータルに組み込める部品にできる。ポータルにログイン後すぐに、その画面を表示できる。既存のウェブアプリケーションに手を入れることなく、短時間で簡単にポータルを構築できると強調している。